出発当日は、台風7・8・9号が発生して、その内の7号台風が、関東・東海地方に雨をもたらす予報である。
だが、幸いに、近畿・四国・九州は、晴マークで、ツーリングに出かけるのには、うってつけの予報である。
走りながら台風の雨足と交叉すれば、雨の時間も短く済むからである。
朝4時には、雨合羽を着込み、出発の準備も整った。
時計を見ながら、朝4時半、雨も少し激しく降る中を、タイムスイッチは押された。
今回の目的は、”海岸線日本一周・四国・九州・山陰の旅”と、表題に決め手、それぞれの海岸線を思う存分走り通す事を心に締めて出発である。
又、今回は、全てを、放浪ツーリングと決めていることもあり、1日の行程は、行き当たりばったりとしたので、全ては、時間に任せて慌てず焦らず走る事になった。
東名高速に乗り、順調にマイペースの走り。
朝5時半には、富士川SAに着き、1回目のガソリン補給・・17.33?¥2565ハイオク@148
雨も小ぶりとなり、順調。
朝7時30分・浜松SAに到着。・・・・車の親父に”大きなぽんぽんやね”と、談笑。
西の空は、晴れ間が開けている。
此処で、”雨合羽よさようなら”・・脱ぎ捨て、大分、身軽で軽装になり更に順調に名古屋に・・
伊勢湾岸道に入り、長島PAで水補給の休憩。
日は昇り、大変暑くなってきた。
名阪国道・奈良県香芝SAにて給油・・・20.32?¥3007@148
富士川SAから363q・・?/17.8qの走行である。
伊勢湾岸・亀山ICから、名阪国道を大阪に向かい順調に走っていたが、松原JCTで、近畿自動車道に行く予定も、追い越し車線を走っていて、車も多くて、うかつにも近畿道に入れず、弾き出された我輩のGL1800は、阪神道路へと突入。
此処から、地獄の渋滞と迷走となる。
車は動かず、1時間たっても、余り先に進まず迷走ルート15に入り、堺に出たが、四国に渡るには遠回り。
 
又戻って、神戸線3号を見つけて、途切れ途切れの神戸線を走って、やっとこ、名谷JCT手前のPAで、休憩。
此処から、淡路島に渡る。・・・・明石大橋を渡り、淡路ICで下りて、国道28を走る事にしたが、ただ、車を追尾しての走りと大した景色も無く、業を煮やして、神戸淡路鳴門自動車道の洲本ICへ飛び込んだ。
快適な自動車道で、最初から此処を走れば良かったと思ったのは、後の祭りである。
大鳴門PAで休憩後、鳴門大橋を渡り、四国へと入る。
鳴門北ICで下りて、R11に出て、徳島へ・・・
気温表示計は36度、暑い・・・皮パンとロングブーツで暑くて、お尻はベトベト汗状態。”辛い”
R55に出て、走るが、センターラインは、「黄色ライン」。
徳島からはバイパスが出来ていて、迷う事は無いが、はみ出しをしないように、慎重に我慢の走りを強いられた。
今回は、一人旅、我慢せよと・・言い聞かせて、ヘルメットの仲間汗、体も汗だらけの暑さ。
海岸線に出て、日和田の道の駅を目に入り、休憩する事に・・・・
まずは、水を補給して、タオルを水に浸すが、水が温い・・・冷たくないのだ。
それでも、濡らしたタオルで、頭・体を拭いて汗を取る。
この道の駅には、足湯なるものがあったが、ブーツを脱ぐことに抵抗があり、我慢。
それにしても、灼熱の太陽が容赦なく照り付けてくる。
走っていても、暑さで、頭が”ボーット”して、思考力低下、ただ、惰性の走りで、速度も必然的に上がらない。
時間も過ぎ、海岸線を走り出して、幾分か走り易くなって来た。
走りながら、”海岸線を見て、この海岸は、伊豆のあそこに似ているな!”・・・とか思いながら走っていた。
人里も無くなり、国道55も、海岸線に沿って、車も無くなり、絶好調の走りとなった。
それなりに、”ぶんぶん丸”の走りである。
 
 
今日は、標的としていた室戸岬。
辿り着くかは?疑問であったが・・・走ってみなければわからない。
以外に、来れるもんである。
室戸岬には、午後5時半に到着。
 
岬に民宿を発見。・・・・だが、隣に観光案内所があり、店じまい寸前に、いちょう表敬訪問。
民宿を案内してもらったが、揚句の果てには、隣の、民宿・室戸岬に決まった。
我輩にとって、泊まれれば、綺麗であろうが・・汚いであろうが・・外見は関係ないのであり、
気持ちよく泊めさせてもらえれば、それが最高。
早速と民宿にご挨拶。
気持ちよく出迎えてもらい、揚句の果てに、我がGL1800を建物の中に入れる事になった。
”恐縮”も、入り口は狭く、階段状態。
好意を無に出来ず、女将が後ろから支えてくれて、やっとこ入庫。
ビリヤードの台の横に収まったのである。
 
収まった所で、咽喉も乾き、女将に、缶ビールを貰い、一気に飲み干した。
”う〜〜〜!美味い!”
その後、早速、室戸岬の遊歩道を散歩して見て回って、写真撮影。
出た駐車場で、相模ナンバーの彼女連れのライダーと会って話して見ると、何と相模原の橋本の方であった。
今日、此処まで来るのに、バイクと2〜3台ぐらいしか会っていないのに、その一組が、我輩の住まいの近くの方だったので驚かされた。
民宿に戻り、お風呂の入る事になったのであるが、ここで、毎度のアクシデント。
いきなり、暑い風呂に入ったが良いが、出たとたんに、気持ちが悪くなってしまった。
火照った体に・・・・
よくよく考えてみて、今日は昼食を取っていない・・・空腹であり・・・そこに、着いて一気にビールを飲み脱水状態となり、ダウンとなってしまった。
戻したくても、空腹の故、戻せず苦しみ・・・
部屋でクーラーを命一杯温度を下げて、30分位休んだので少し良くはなってきたが・・・
午後7時に夕食の催促で食堂に出向くが、むかむかして、出された料理が食べられない。
女将と板前さんに”丁重にお詫びを”をして、ご飯を”おにぎり”にしてもらい。
部屋に戻る。
教訓
炎天下、殆ど食わずで走り、”馬鹿”と言う限りであったが、火照った体に、いきなり、暑いお風呂は体にヤバイ。
まずは、水で、体を冷やして、それから、ユックリお風呂の入ればよかった。
それと、火照った体で、一気にビールを飲むと、水分不足の上に、ビールが水分を破壊し、尚更、水分不足で、時には、死ぬ恐れもあるらしい。
以後気をつけなければいけないことである。
 
ダウンの結果:午後8時早々、就寝。
日本一周海岸線と岬と灯台・・四国・九州・山陰の旅
初日2006/08/09・水曜日・台風の後快晴
走行距離:507.9マイル≒811q